6/27 TCP/IP Chapter1 part5
新しいネットワークの形
1-6-2 CDNとは
Content Delivery Networkの略称で、画像・動画・HTML・CSSなど、webコンテンツで使用される、色々なファイルを大量配信するために最適化されたインターネット上のサーバーネットワークのこと。
オリジナルのwebコンテンツを持っているオリジンサーバーとキャッシュを持つエッジサーバーで構成されている。
ユーザーは距離が近いエッジサーバーにアクセスし、キャッシュがなかったり、有効期限が切れていた場合に、オリジンサーバーにアクセスする。
なぜ使うか
CDNの主な目的は、ウェブサイトのパフォーマンスを向上させ、遅延を減らすことです。
使用用途の例
あるウェブサイトのサーバーがアメリカにあるとします。日本のユーザーがそのウェブサイトにアクセスすると、リクエストは地球の半分を旅してサーバーに到達し、レスポンス(ウェブページのコンテンツ)は同じ距離を戻る必要があります。これには時間がかかり、ウェブサイトのロード時間が遅くなります。
しかし、そのウェブサイトがCDNを使用している場合、ウェブページのコンテンツは日本に近いCDNのサーバー(エッジサーバーとも呼ばれます)にキャッシュされます。したがって、日本のユーザーがウェブサイトにアクセスすると、コンテンツは地元のCDNサーバーから迅速に配信され、ウェブページのロード時間が大幅に短縮されます。
さらに、CDNはウェブサイトの可用性と信頼性を向上させる役割も果たします。一部のサーバーがダウンしても、他のサーバーが引き続きコンテンツを提供できます。また、大量のトラフィックがある場合でも、CDNは負荷を分散してウェブサイトのパフォーマンスを維持します。
参考
仕組み・動作が見てわかる 図解入門 TCP/IP